国際JOCの歴史 その1
誕生と成長 1912~39年
1912年 カルデン神父、ラーケン教会の叙任司祭となる。若い女性労働者のグループを作る。
1914年 第一次世界大戦勃発
1919年 ブリュッセルで青年労働組合同盟設立
1920年 ベルギー、アントワープで青年労働者運動設立
1924年 ベルギーの運動をJOC/KAJと命名
1925年 カルデン神父、教皇ピオ11世と会談
1927年 フランスJOC・男子グループ設立
1928年 フランスJOC・女子グループ設立
1929年 世界恐慌始まる
1931年 カナダJOC設立
1932年 コロンビアJOC設立・スイスJOC設立
1933年 コンゴJOC設立
ドイツでヒトラー内閣成立
1935年 ポーランドJOC設立
初の国際アクションとして、ILOに嘆願書を提出する
ブリュッセルで第一回国際集会を開催
1936年 イギリスJOC・ベトナムJOC設立
1937年 フランスJOC10周年・パリで記念大会開催
1939年 第二次世界大戦勃発

(左から)ジャック・メール、フェルナン・トネ、ポール・ガルセ
ILOへの初の国際アクション
1935年、ブリュッセルのJOC国際書記局は、キリスト教労働組合と協力して、初の国境を越えたアクションを開始しました。
その主な目的は、ジュネーブの国際労働機関(ILO)に世間の注目を集め、加盟国の失業政策に対するILOの影響力を強化することです。
ベルギー、フランス、スイス、オランダ、チェコスロバキア、カタルーニャ、ルクセンブルク、オーストリア、カナダでは、これに合わせた同時アクションが行われました。
1935年6月5日、多くの失業者を含む100人のJOC代表がILOのジュネーブ本部に集まり、8万6000人の働く若者が署名した嘆願書を提出しました。この嘆願書には、大規模な労働プロジェクトの創設、学校教育の延長、給与を下げない労働時間の短縮など、失業率を下げるための多くの提案が盛り込まれていました。 また、食糧支援や失業手当などの緊急措置も提案しました。
これは、健康と尊厳がおびやかされている何百万もの働く若者の利益を守る闘いであり、JOCにとって初めての国際レベルでの闘いの経験でした。

第一回国際集会 in ブリュッセル
ILOでのアクションの成功と、ベルギーJOC10周年の影響を最大限に高めたいという考えから、盛大な国際集会を行うことが決定しました。
JOC の発表によれば、1935 年 8 月 25 日に開催されたこの最初の集会には、最大 10 万人の参加者がブリュッセルのヘイセルスタジアムに詰めかけたといいます。フランス、ルクセンブルク、スイス、スペイン、ポルトガル、コロンビア、カナダ、イギリスから、青年労働者の代表たちが集いました。さらに、少人数でしたがアフリカやアジアからも代表者が参加しました。
大群衆が歌い、「青年労働者に尊厳を!失業者に仕事を!人々の間に平和を!」と叫び、「未来は我々のものだ!昨日は500人!今日は10万人!明日は数百万人!」と宣言したのです。

翌日には、司祭と信徒1,000人の参加者が4日間の養成集会を開きました。 カルデンが初めて、JOCの三つの真理──信仰、経験、方法の真理を公表したのも、この時のことでした。
JOCの三つの真理
1.信仰の真理
働く若者は尊い存在。彼らは神から霊的・身体的な「運命」をいただいている。
2.経験の真理
働く若者の実態は、神からいただいた永遠の「運命」と矛盾している。
3.解決する方法の真理
矛盾を乗り越えるためには、働く若者のグループ作り(運動)が必要。
