café JOC 第84号

働く若者のグループJOCの広報誌、「café JOC」の第84号を発行しました。

日本JOC機関紙第84号
2025年7月
Café JOC
働く若者のグループ
画像…100周年の集合写真
(見出し)
2025年2月・全国青年集会
(本文)
今年の2月22日、23日に私たちは全国青年集会を開催しました! 
各地域の青年が集まり、昨年の全国青年集会で行った「見る」「判断」を振り返りつつ、「実行」のパートを一緒に考えました。

人間関係の難しさや、孤独を抱える人がいる。
自分から声をかけたり、行動を起こすことでより良い現状になるかもしれない。
自分から出向き、愛情をもって人に会いに行きたい、また、自分自身も大切にしたい。
JOCの仲間のことをもっと知りたい。
…という思いを込めて次の年間目標を掲げました。
「Go out and meet」
自分も愛して、愛をもって、会いに行こう
さらに、年間目標を達成していくために、地域、全国で取り組むアクションを考えました。

<アクションプラン>
・全国集会の開催
・深い自己紹介(お互いにもっと知り合う)
・生活と労働者アクションの活動の見直し
・生活文(自分の現状とJOCに関わって変化したこと)

早速、11月に全国集会を開催することが決定しました!今、開催に向けて内容等、実行委員で準備を進めているところです!こちらの報告も次号に載せたいと思います!☆
(見出し)
国際JOC100周年
(本文)
私たちJOCは、今年2025年に100周年を迎えました。
「あなたの運動を祝福するばかりでなく、それを望み、一番大切にしたいと思う」(教皇ピオ11世が創立者カルデンに伝えた言葉)
教皇ピオ11世とメルシェ枢機卿の正式の認可を得て、ベルギーのJOCは1925年4月18日に、公式に誕生しました。
そしてこの5月、100周年のお祝いがベルギー・ブリュッセルで行われました。
日本JOCからは総勢25名がベルギーを訪問し、お祝いに参加しました。

5月1日(メーデー) 開会式・式典
5月2日       公開フォーラム
5月3日       若者フェスティバル
5月6日、7日    リーダートレーニング
5月8日、9日、10日 協力者会議

〈5p〉
1日は広場でのセレモニーの後、デモ行進でカルデン神父(後に枢機卿)が赴任したラーケン教会の式典に向かいました。式典では、全世界27か国のJOCの仲間が集まり、各国からの青年の発表や、JOCの歴史についてのお話がありました。

(写真)

2日の公開フォーラムで日本のメンバーたちが参加したのは、「右派が及ぼす私たちへの影響」についてのパネルディスカッション。スピーカーの話をもとに、自分たちの国々ではどのような影響があるのか、青空の下分かち合いました。

3日は野外でのフェスティバル。各国の財政キャンペーンブース、ベルギーJOCの活動の展示や、ライブ演奏、体を動かして遊べるゲームもあり、各国のメンバーと交流しました。
(見出し)リーダートレーニング inドイツ

(本文)
片付けと移動日を挟んで、6日、7日はリーダートレーニング。各国の代表者が参加し、日本からは、全国会長の新谷葵と、通訳者として全国協力者のレネ・カンデラリア神父が参加しました。

トレーニングでは、世界の働く若者が直面する6つの課題が提示されました。
・移住 ・ジェンダー不平等 ・不安定雇用 ・メンタルヘルス ・非公式労働(インフォーマルセクター) ・失業
これらの中から、希望するテーマのグループを選んで現状を分かち合います。日本JOCはメンタルヘルスのグループを選びました。

(小見出し)若者の現状
(本文)
・長時間労働や通勤時間の長さ、賃金の不払いなどがメンタルの不安定さにつながっている。家に帰れず駅のベンチで寝て過ごすこともある。
・自分がメンタルヘルスの問題を抱えていても、家族や友人、誰にも話せない。国によっては“呪われている“という扱いを受ける。
・若い女性が孤立にさらされている。
・LGBTQ+の中にはうつ病を抱えている人がたくさんいて、差別されている。
・借金を抱え、返せないことで追い込まれて自殺してしまうこともある。


(小見出し)リーダートレーニングに参加して 新谷葵
(本文)
分かち合いでは、コロナ禍でメンタルヘルスに問題を抱える人が増えたけれど、JOCの取り組みで話せる環境を作り、少しずつ互いの問題を話せるようになったという人もいました。誰かに自分の状況を話すことで、気持ちが少し楽になることは、私も経験があります。
自分のことを話すことは勇気がいることです。
私もJOCに初めて来たころは、「こんな話してもいいのかな、どう思われるかな」と自分の本当の胸の内は話していませんでした。しかし、次第に「話してもいいんだな、安心して話せるな」という気持ちになりました。
そして、話して終わりではなく、この現状は私だけなのか、この現状をどう思うのか、一人ひとりが人間らしく生きていくためにはどうすればよいのかを、仲間とともに考え、現状を変えるためのアクションしていくのがJOCなんだと、JOCの仲間や協力者と関わる日々の中で知っていきました。
今回の経験を日本でも活かせるように、日本JOCの仲間とともに現状から出発したいと思います。

(小見出し)国際協力者会議に参加して レネ・カンデラリア神父
(本文)
3日間、ドイツで元メンバーと今の協力者たちの集まりがありました。どこの国でも、真剣に青年に関わりたい気持ちは変わりません。
一人ひとりの青年との関わりや、活動のない地域でどうやって運動を再生するのかを、皆さんと話し合いました。
JOCの創立者カルデンの名言を思い出しました。
「世界の金銀よりも一人の働く若者は価値があります。」
今もそれが生きています。一人一人の青年が運動の中で大切にされています。青年たち同士が誇りを持って、自分たちの未来を作っていくことができます。彼らと手を組んで明るい未来を作りたいと思います。
日本に帰ってきてできることは継続的に青年と時間を過ごすこと。青年たちとともに過ごしながら、社会への変化に気付き、より良い労働環境、尊厳のある生活を目指して歩み続けたいと思います。
(小見出し)参加した青年の感想
(本文)
	メイ・ズィン・モー
色々な国のメンバーと一緒に活動することができ、さまざまな文化、言語、歴史を見ることができて本当に素晴らしかったです。また、メンバーの皆さんと我が国の現状を共有する機会を得られたことが嬉しかったです。一生忘れられない思い出が残る素晴らしい旅となりました。

	萩原真唯
海外でも苦労しているところが日本と同じところもあれば、こういうところが困っているんだなと思うところもあり、国によって考え方などが違うのがわかった。

	竹本智
日本全国のJOCメンバーと同じ時間を過ごせたことも素晴らしい経験でした。食事の時間や自由時間にも、お互いの仕事やJOCに入ったきっかけなど色んな話をすることができました。

	藤川衛
これから私の人生、JOCも含めて地域や社会を貢献する人物になろう、今ある環境や人間関係を大事にして交流などを通して絆を深めていこう、と決心しました。

	速水ゆりか
JOCをはじめとして、若者たちが協力者と共に、自分の思いを自由にかたり、互いに助け合う社会を作っていけますように。

	大澤凌太朗
世界では右翼に対して反対する人たちがいて、皆それぞれに困難にあっていることがわかった。他にも陰謀論や、LGBTや性差別への問題意識を持っていることがわかった。より世界について知って考える必要があるのだと思った。

	ドー・ヴァン・フィン
ワークショップやディスカッションを通して、私たち若者が直面している困難について共有しました。それぞれの視点や懸念事項がありました。そうした懸念事項こそが、私たちが共に立ち上がり、若者一人ひとりの権利のために声を上げなければならない理由だと感じました。
(小見出し)協力者・サポーターから見て…
(本文)
	岡江多寿子
若者たちが置かれている状況はいつの時代も厳しいですが、生き生きとしているJOCメンバーたちの姿は希望そのものです。人と人が出会い同じ目的をもってつながっているJOCのような活動の大切さを今回の旅であらためて実感できました。

	速水有希子
ひとりひとりの労働問題を考える時、その人は人間として大切にされているのか、という判断基準が大切で、その人の力になりたいと思う時には本当に思っている心のうちを話してもらうことだと気づきました。

	宇井彩野
国内での活動では、青年自身が活動の主体となることはいつも課題とされてきました。しかし今回の旅の間、青年同士が自分たちで仲間との絆を深め、助け合おうとする姿を何度も目にし、これこそJOCの青年の姿だと感動しました。

	磯部公治
日本JOCのひろがり等、建設的な話がなされ、これからの希望が見えてきたような気がします。

	長澤幸子
「見る」「判断」「実行」というJOCの基本を、これからも多くの青年に伝えていきたいと思いました。

〈11p〉
(見出し)ペラール神父様 60年間 ありがとうございました!

(本文)
この旅で、半世紀以上、日本JOCの活動に力を尽くしてくださったペラール神父様が故郷フランスへ帰国されました。
JOCに熱い情熱を注ぎ、人を愛し、中でも特に青年に愛をもって接してくださいました。
日本JOC、国際JOCでのたくさんの働きに日本JOC一同、感謝いたします。
旅の最後には、ペラール神父様の所属するパリミッション本部にも訪問し、そこでペラール神父様と荻神父様がミサを司式してくださいました。

(写真―パリミッションミサ)

ペラール神父様、本当にたくさんの愛をありがとうございました!
(吹き出し)JOCでともに歩んでみませんか?

各地のJOC連絡先

札幌JOC
〒003-0021 北海道札幌市白石区栄通2丁目11−13カトリック札幌働く人の家
TEL/FAX 011-859-2567 (臨時 090-4300-2714)E-mail sapporojoc@ycw.jp

東京JOC
〒135-0034 東京都江東区永代1−7−4カトリック東京働く人の家
TEL 03-3641-6712  FAX 03-3641-6780
E-mail tokyojoc@ycw.jp

京都JOC
〒601-8451 京都市南区唐橋川久保町10 カトリック九条教会内
カトリック京都働く人の家
TEL 090-8207-1831 
E-mail s.takino@nifty.com(瀧野神父まで)

大阪JOC
〒590-0957 大阪府堺市堺区中之町西1−1−23大阪YCWセンター
TEL/FAX 072-232-8063 E-mail osakaycw@gmail.com

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〒676-0013 兵庫県高砂市荒井町蓮池2-12-8カトリック高砂働く人の家
TEL 090-4300-2714 E-mail ran32delaria@gmail.com(レネ神父まで)

広島JOC
〒730-0016 広島市中区幟町4-42カトリック幟町司教館210号室
E-mail hiroshima@ycw.jp

郵便振替 00130-6-133643カトリック青年労働者連盟
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